MALPRIX MAGAZINE

MalpriXができるまで―糸の選定

MalpriXができるまで―糸の選定

今回はMalpriXの靴下の原料となる糸について詳しくご紹介します。 糸の選定 靴下の履き心地を左右するのは、なんといっても糸。洋服にも麻、リネン、レーヨン、ポリエステルと様々な糸素材があるように、靴下の糸も多種多様です。温かい・涼しい、洋服・スーツなど、普段は用途に合わせた糸を使用しています。今回のプリントソックスでは、プリントの発色の良さと履き心地の両立を求めました。 試作の積み重ね 糸によっては、履き心地がよくても色のにじみが出てしまうことがあります。カラーチャートのプリントを繰り返しながら、理想の靴下を追い求めていきます。洗濯したときの色落ちはどうか、糸の縮み具合はどうかも、検査・確認します。 そしてついに理想の靴下が完成しました。初めの試作品(写真左)と見比べると一目瞭然、完成品(写真右)はプリント柄がくっきりと表現されています。素材の確認、色の確認(独自のカラーチャート)のご相談も承ります。ぜひ手元で御覧ください。

MalpriXができるまで―糸の選定

今回はMalpriXの靴下の原料となる糸について詳しくご紹介します。 糸の選定 靴下の履き心地を左右するのは、なんといっても糸。洋服にも麻、リネン、レーヨン、ポリエステルと様々な糸素材があるように、靴下の糸も多種多様です。温かい・涼しい、洋服・スーツなど、普段は用途に合わせた糸を使用しています。今回のプリントソックスでは、プリントの発色の良さと履き心地の両立を求めました。 試作の積み重ね 糸によっては、履き心地がよくても色のにじみが出てしまうことがあります。カラーチャートのプリントを繰り返しながら、理想の靴下を追い求めていきます。洗濯したときの色落ちはどうか、糸の縮み具合はどうかも、検査・確認します。 そしてついに理想の靴下が完成しました。初めの試作品(写真左)と見比べると一目瞭然、完成品(写真右)はプリント柄がくっきりと表現されています。素材の確認、色の確認(独自のカラーチャート)のご相談も承ります。ぜひ手元で御覧ください。

MalpriXができるまで―工場と機械について

MalpriXができるまで―工場と機械について

ものづくりを続けていくには、確実に同じことを続けるために行う地道な積み重ねがあります。そしてその隣では、新しい価値を作り出すためのチャレンジも並行して行われています。MalpriXの商品が完成するまでの流れをご紹介します。   自然豊かな工場から MalpriXの商品は長野県篠ノ井の工場で日々生産されています。1970年に竣工し、操業が開始された50年以上もの歴史がある工場です。近くには千曲川が流れ、晴れた日には雄大な飛騨山脈も望めるような自然豊かな環境でものづくりを続けてきました。私たちのこだわりは「全て自らの手で作り上げる」こと。品質の高い商品がお客様の手元に届く、という当たり前のことを徹底しています。   靴下づくりの新たな挑戦 通常の靴下づくりには、大きく5つの工程があります。 ①デザイン②原料選定③編み立て④ロッソ・かがり・セット(場合によっては特殊加工)⑤検品・包装 靴下をご注文いただく際には、①デザインと②原料選定について、お打ち合わせをすることになります。どんな柄がいいか、履き心地や性能はどうするか、を決める作業です。 あまり知られていないことですが、通常の場合、①デザインは自由ではありません。靴下は3Dの形状をしており、さらに編み立てにおいて糸数が制限されることから、どうしても細かい柄や色を入れられない部分が存在していたのです。 (編み立ての機械には年代物もあり、対応するデザインをつくるには昔ながらのソフトが必要なことも) 私たちは考えました。 360度自由にデザインできる靴下があったらどうだろう? 思いついたものをそのまま靴下にできたらワクワクするんじゃないだろうか? そしてその思いが形になったのが「Malprix」です。「まるっとプリントできる靴下」として、従来の製法とは違う、白い原料に色をプリントする手法でつくった、カラフルな靴下が誕生しました。   MalpriXで好みの靴下をデザイン   昨年(2022年)に新しい機械を導入し、試作を重ねた「MalpriX」。男女兼用のサイズ23-27cmで販売します。 新しい機械の導入に合わせて、デザインシステムも構築。作りたい靴下のデザインを、WEBの画面上で見ることができるようになりました。しかも3Dで見ることができるので、実物そっくりです。 色の再現度を見るためのカラーチャートもご用意しています。デザインデータと仕上がりのすり合わせの参考に、ぜひご活用ください。

MalpriXができるまで―工場と機械について

ものづくりを続けていくには、確実に同じことを続けるために行う地道な積み重ねがあります。そしてその隣では、新しい価値を作り出すためのチャレンジも並行して行われています。MalpriXの商品が完成するまでの流れをご紹介します。   自然豊かな工場から MalpriXの商品は長野県篠ノ井の工場で日々生産されています。1970年に竣工し、操業が開始された50年以上もの歴史がある工場です。近くには千曲川が流れ、晴れた日には雄大な飛騨山脈も望めるような自然豊かな環境でものづくりを続けてきました。私たちのこだわりは「全て自らの手で作り上げる」こと。品質の高い商品がお客様の手元に届く、という当たり前のことを徹底しています。   靴下づくりの新たな挑戦 通常の靴下づくりには、大きく5つの工程があります。 ①デザイン②原料選定③編み立て④ロッソ・かがり・セット(場合によっては特殊加工)⑤検品・包装 靴下をご注文いただく際には、①デザインと②原料選定について、お打ち合わせをすることになります。どんな柄がいいか、履き心地や性能はどうするか、を決める作業です。 あまり知られていないことですが、通常の場合、①デザインは自由ではありません。靴下は3Dの形状をしており、さらに編み立てにおいて糸数が制限されることから、どうしても細かい柄や色を入れられない部分が存在していたのです。 (編み立ての機械には年代物もあり、対応するデザインをつくるには昔ながらのソフトが必要なことも) 私たちは考えました。 360度自由にデザインできる靴下があったらどうだろう? 思いついたものをそのまま靴下にできたらワクワクするんじゃないだろうか? そしてその思いが形になったのが「Malprix」です。「まるっとプリントできる靴下」として、従来の製法とは違う、白い原料に色をプリントする手法でつくった、カラフルな靴下が誕生しました。   MalpriXで好みの靴下をデザイン   昨年(2022年)に新しい機械を導入し、試作を重ねた「MalpriX」。男女兼用のサイズ23-27cmで販売します。 新しい機械の導入に合わせて、デザインシステムも構築。作りたい靴下のデザインを、WEBの画面上で見ることができるようになりました。しかも3Dで見ることができるので、実物そっくりです。 色の再現度を見るためのカラーチャートもご用意しています。デザインデータと仕上がりのすり合わせの参考に、ぜひご活用ください。

MalpriXができるまで―商品撮影の裏側

MalpriXができるまで―商品撮影の裏側

今日は「商品撮影の裏側」ということで、MalpriXのサイトに使われている写真がどのように撮影されたかをご紹介していきます。 デザインの作成 まずは決められた画像サイズのデザインデータを作成します。社内外のデザイナーさんに協力をいただいて、著作権フリーのアート作品を活用したデザインを作成しました。 この平面データはMalpriX内の3D画像としても確認することができます。 データを元に靴下が出来上がりました。   撮影小物とスタジオの選定 アートの上に柄を載せるという野心的なデザインでしたが、イメージ以上の仕上がりに。細かい柄や豊富な色数を綺麗に再現できるところはMalpriXの大きな特徴です。 この靴下の柄に合わせて世界観をつくっていきます。小物は撮影用小道具をレンタルできる「PROPS NOW(※1)」「tapie(※2)」というサービスを利用して探します。※1 : https://props-now.com/tokyo/※2 : https://www.tapie-rental.jp/ WEB上でも商品を探すことができますが、決めきれなかったので、実際にtapieさんを訪れて小物を探してみます。 (奇跡的に顔の角度が同じヴィーナスを発見。テンションが上がりました。) 小物探しと並行してスタジオも検討。中世の洋館やアーティストのアトリエなど、世界観をイメージしながら探します。幾つかの候補のなかから、最終的に「DUMBO新宿 CANDY(※3)」に決定。同じスタジオ内で複数のロケーションが作れること、そしてなんといってもスタジオの色味が圧倒的に可愛いことが決定理由でした。 ※3 : https://studiodumbo.jp/   いざ撮影 もはや説明不要の可愛さ。スタジオの色味を活かしつつ、小物の位置と足の開き具合を何度も調整し、撮影した渾身の1枚です。かかとにも印刷できることがMalpriXの魅力なのですが、その良さもしっかりと活きています。 人形と合わせてパシャリ。足元に遊び心を取り入れてみるのはいかがでしょう。フランスの画家ジョルジュ・ヴァルミエの「読書少女(1924)」をモチーフにした靴下です。 きりっとした青とオレンジのコントラスト。これはオーストリアのグラフィックアーティスト、カール・ウィーナーの作品である「Komposition in Blau」をプリントした靴下です。私自身もデニム着用時にこの靴下を愛用しています。   そして撮影現場でもMalpriX内部でも一際人気が高かった靴下がこちらです。 エドワード・ホッパーの有名な作品「Nighthawks」をプリントした靴下。紫のカラーパンツと床も色味があっていて、私自身もお気に入りの1枚です。タイプライター、新聞、本の配置、ライティングとこだわりが詰まっています。   後日談とスペシャルサンクス...

MalpriXができるまで―商品撮影の裏側

今日は「商品撮影の裏側」ということで、MalpriXのサイトに使われている写真がどのように撮影されたかをご紹介していきます。 デザインの作成 まずは決められた画像サイズのデザインデータを作成します。社内外のデザイナーさんに協力をいただいて、著作権フリーのアート作品を活用したデザインを作成しました。 この平面データはMalpriX内の3D画像としても確認することができます。 データを元に靴下が出来上がりました。   撮影小物とスタジオの選定 アートの上に柄を載せるという野心的なデザインでしたが、イメージ以上の仕上がりに。細かい柄や豊富な色数を綺麗に再現できるところはMalpriXの大きな特徴です。 この靴下の柄に合わせて世界観をつくっていきます。小物は撮影用小道具をレンタルできる「PROPS NOW(※1)」「tapie(※2)」というサービスを利用して探します。※1 : https://props-now.com/tokyo/※2 : https://www.tapie-rental.jp/ WEB上でも商品を探すことができますが、決めきれなかったので、実際にtapieさんを訪れて小物を探してみます。 (奇跡的に顔の角度が同じヴィーナスを発見。テンションが上がりました。) 小物探しと並行してスタジオも検討。中世の洋館やアーティストのアトリエなど、世界観をイメージしながら探します。幾つかの候補のなかから、最終的に「DUMBO新宿 CANDY(※3)」に決定。同じスタジオ内で複数のロケーションが作れること、そしてなんといってもスタジオの色味が圧倒的に可愛いことが決定理由でした。 ※3 : https://studiodumbo.jp/   いざ撮影 もはや説明不要の可愛さ。スタジオの色味を活かしつつ、小物の位置と足の開き具合を何度も調整し、撮影した渾身の1枚です。かかとにも印刷できることがMalpriXの魅力なのですが、その良さもしっかりと活きています。 人形と合わせてパシャリ。足元に遊び心を取り入れてみるのはいかがでしょう。フランスの画家ジョルジュ・ヴァルミエの「読書少女(1924)」をモチーフにした靴下です。 きりっとした青とオレンジのコントラスト。これはオーストリアのグラフィックアーティスト、カール・ウィーナーの作品である「Komposition in Blau」をプリントした靴下です。私自身もデニム着用時にこの靴下を愛用しています。   そして撮影現場でもMalpriX内部でも一際人気が高かった靴下がこちらです。 エドワード・ホッパーの有名な作品「Nighthawks」をプリントした靴下。紫のカラーパンツと床も色味があっていて、私自身もお気に入りの1枚です。タイプライター、新聞、本の配置、ライティングとこだわりが詰まっています。   後日談とスペシャルサンクス...